犬の散歩後、足や体に汚れがつくことがあります。そのままにしておくと、皮膚トラブルの原因になることも。特に「水」や「ハンディシャワー」を使うと、簡単に清潔を保てます。ここでは、犬の散歩後に水やハンディシャワーを使うメリットと、正しい使い方を詳しく紹介します。
なぜ散歩後に水やハンディシャワーが必要なのか
衛生を保つため
犬が散歩をしている間に、足や体にはさまざまな汚れが付着します。
- 泥や砂
- 花粉やホコリ
- おしっこや排泄物の残り
- 雨の日は水たまりの汚れや雑菌
- 落ち葉や植物の樹液
これらの汚れを放置すると、皮膚炎やアレルギーの原因になることもあります。特に梅雨時や湿気の多い日は、湿度が高くなることで細菌やカビが繁殖しやすくなり、皮膚トラブルを引き起こす可能性が高まります。そのため、散歩後はしっかり水で洗い流し、清潔を保つことが大切です。
ノミやダニを防ぐため
草むらや公園を歩くと、ノミやダニがつくことがあります。特に春や夏は要注意です。ノミやダニが寄生すると、かゆみや皮膚病の原因になるだけでなく、病気を媒介することもあります。ハンディシャワーを使って体をチェックしながら汚れを落とすと効果的です。特に次の部位は念入りに洗いましょう。
- 足の裏:地面と直接接するため汚れや雑菌が付きやすい
- 耳の周り:通気が悪く、ノミやダニが隠れやすい
- お腹の部分:地面と近いため汚れが付きやすく、皮膚が薄い
これらの部位をしっかり洗浄し、清潔に保つことが重要です。
肉球を守るため
犬の肉球はとてもデリケートで、アスファルトの熱や小石による刺激で傷つきやすいため、散歩前の適切な対策が欠かせません。
散歩前の対策
- 犬用シューズを履かせる:地面からのダメージを軽減できる
- 肉球保護ワックスを塗る:乾燥やひび割れを防ぐ効果がある
散歩後のケア
- 冷たい水で足を洗い、熱を取る
- 傷の悪化を防ぐために汚れを落とす
- 乾燥を防ぐために保湿する
- 冬場は凍結防止剤などが付着しやすいので、しっかり洗い流す
散歩中のおしっこを流すため
犬が散歩中におしっこをした後は、ハンディシャワーを使って速やかに流しましょう。適量の水をかけることで、においや汚れの残留を防ぎ、周囲の環境を清潔に保つことができます。
- 水で流すことで、においや汚れを防ぐ
- 公共の場所や周囲の人への配慮になる
- 乾燥しにくいコンクリートの上では、しっかり水を流しておくとにおい残りを防げる
- 公園や芝生エリアでは、土壌への影響を最小限にするため流す水の量を調整する
ハンディシャワーの選び方と使い方
どんなハンディシャワーを選ぶべき?
散歩後だけでなく、散歩中にも使いやすいハンディシャワーを選ぶ際のポイントを紹介します。
- 水圧が調整できるもの(やさしく洗える)
- 持ち運びしやすいサイズ(軽くてコンパクト)
- 給水タンク付き or ペットボトル対応(外でも使いやすい)
- 防水性の高いもの(バッグの中で漏れないように)
- 長時間使用できる容量(夏場の暑い日には十分な水を持ち歩けるものが便利)
正しい使い方
- 水の温度を確認(ぬるま湯がベスト)
- 足元から順に流す
- 強い水流は避ける(皮膚にやさしく)
- タオルでしっかり拭く(濡れたままだと菌が繁殖しやすい)
- 冬場は足をしっかり乾かす(冷えすぎを防ぐ)
- 耳の周りや口元もチェック(よだれや食べこぼしがついている場合もある)
使用時の注意点
- 冬場は冷たい水を避け、温度調整できるものを選ぶ
- 洗いすぎると皮膚トラブルの原因になるため、適度に使う
- 屋外で使用する際は、周りの人に迷惑をかけないようにする
- 使用後はシャワー本体を清潔に保つ(菌やカビの発生を防ぐ)
- 長時間の外出時は、ハンディシャワーに飲み水も入れておくと便利
散歩後の水分補給も忘れずに
散歩後は、犬が失った水分をしっかり補給できるようにしましょう。特に暑い季節や長時間の散歩の後は、水分不足になりやすいため、適切な水分補給が重要です。
- 新鮮な水を準備する
- 夏場は特にこまめに水を与える
- 冷たすぎる水は避け、常温の水を与える
- 散歩後だけでなく、途中でも水を飲ませる
- 水を飲みたがらない犬には、おやつと一緒に与える方法もおすすめ
まとめ
犬の散歩後に「水」や「ハンディシャワー」を使うことで、清潔を保ち、ノミやダニを防ぎ、肉球のケアができます。また、散歩中の排泄後の清掃にも役立ち、周りへの配慮も可能になります。適切なハンディシャワーを選び、正しく使うことで、愛犬の健康を守り、快適な散歩習慣を作りましょう。
また、ハンディシャワーは愛犬の飲み水や夏場のクールダウンにも役立ちます。特に、耳の後ろ、首元、足の付け根などに水をかけると効果的に体温を下げることができます。熱中症対策としても有効なので、暑い日の散歩後には積極的に活用しましょう。